民間救急による出会いの搬送、最後の搬送~第3部~
※3部構成の最終作となります。
民間救急は搬送だけではない。自立のお手伝いも役割。
搬送を重ねるに連れ、少しずつそれでもはっきりとご利用者様がお元気になっていく姿が分かるようになりました。
私達もその都度、なるべく自立を図って頂くことと経済的なご負担も減らせるように、新しい搬送方法をご家族様にご提案し、病院から許可を得るという作業を行っていきます。
民間救急・介護タクシーの特性上、安静かつ丁寧に搬送するのは第一ですが、リハビリを行いこれから元気になっていく方の自立意思を尊重し、そのお手伝いをするのも私達の仕事です。当然、当社医療従事者がその様子を見届けつつリスクが伴い過ぎることは、しっかりと説明し抑制します。
ご利用者様は、そのアドバイスを真剣に受け入れて下さり、最終的には階段を歩いて降り、車椅子にて病院へ受診出来るようになりました。
リピーター様【最後の搬送】
ここで私達も最後のご提案をします。
「受診の帰りは、車椅子ではなく妹様の介助で後部座席に座ってみませんか。」
この言葉をきっかけに車椅子に一度も乗ることなく、ご自分の力でご自宅まで帰ることになります。そして、担当の医師からも「乗用車で受診して良いです。」と許可を貰うことになり、最後の搬送となります。
「遂にこの時が来た。」と嬉しく思う反面、「これからは今までのようにお会いできないのだな。」と寂しく思う気持ちが心の中に溢れかえります。
1部作目にも述べましたが、リピーター様との最後の搬送は様々です。それでも私達は「この方に何をしてあげられるか。」を常に考え「満足」して頂く、そしてそのもう一歩先にある「幸福」を感じて頂く。これを念頭において毎日の搬送にあたらせていただきます。
この出会いで、この気持ちを再認識させていただき本当にありがとうございました。
元気な姿で
最後になりますが、パン屋さんを経営されていたということで、手作りの「くるみパン」を焼いてお土産に頂きました。
とても一人で食べきれる量ではなかったので、社員皆で美味しく頂いております。
次の目標は外出・外泊許可を得ること、糸島はとても良いところです。
是非お元気な姿で遊びに来て下さい。お待ちしております。
終末期で最後となるであろう方のお手伝いが多い私達。ですが、この方は驚くほど回復されました。
これからはご家族皆さまと楽しい時間を過ごしてほしいと願うばかりです。
※投稿の許可をご本人様、ご家族様より頂戴致しております。
1、2部作目もご覧下さい。
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