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2022-01-30

長距離転院搬送【呼び寄せ介護】|福岡市から東京都板橋区まで 


寒い冬が続く、令和4年の1月月末。

この日は、福岡県から東京までの看護師付き添い転院搬送のご依頼をいただきました。
東京に住むご子息様が、お母様を東京へ呼び寄せる「呼び寄せ介護」のご相談でした。病院間での転院は,受入側となる転院先病院のベッドが空いたタイミングで移動しなければなりません。今回の移送はご相談後の翌々日に移送という、患者様にとってもご家族様にとっても早急な移送となりました。
 
福岡市の転院元病院の先生と、連携室の担当者様、病棟看護師様と連携して今回の搬送が実現しました。
出発直前のご依頼で、新幹線での移動でしたが、移動中の酸素の量、体調も含めあらゆる事態に対応できる様に、何度も綿密な打ち合わせを行いました。早朝に患者様をお迎えに上がり、博多駅へ。

博多駅に到着すると、そこには患者様の為に応援に駆けつけてくれた友人たちの姿が。私達も心があたたくなりました。

ホームで待機している時間は通常は長く感じるものですが、わいわい話しているうちにあっという間に感じました。せっかくなのでホームで集合写真を撮りました。

今回移動中は、患者様の容態を心配されて、主治医の先生が定期的にお電話をくださり、指示を受けながらの強力な連携搬送となりました。移送中に想定されるリスクを充分に考慮した体制が整い、私共スタッフとしても、とても心強かったです。当社の人員体制も看護師と介護士の2名で付き添いさせていただき、転院搬送にのぞみました。介護士は東京駅まで、看護師は転院先の病院までお付き添いを致します。新幹線にご乗車いただいた際には、不安な気持ちを抑え、「私は大丈夫ですよ」と言ってくださる気丈な方でした。新幹線の乗車時間だけで約5時間。内心は不安なお気持ちでおいでだったと思います。

ただこの日は日中がお天気に恵まれ、とても青い空が広がっていました。移送中に「富士山が見れるといいなあ」と少し期待をしながら外をご覧になっておいででしたが、何と!驚くほどきれいな、雲の間から山頂をのぞかせる富士山の姿を見ることが出来ました。
「富士山を見ることが出来て良かったあ!」とてもうれしそうな患者さまのお顔に私達もうれしくなりました。

東京駅に到着すると、ホームで待ち構える連携業者・【民間救急北斗】さんの姿が。停車している間に速やかにストレッチャーへ移乗してホームを下り、駐車場まで向かいました。北斗さんも2名体制で迎えに来ていただきました。

福岡市内から東京都板橋区の病院まで、移動時間は8時間程かかりましたが、無事に搬送できて、患者様、ご家族様、そして搬送元の病院の先生方にもとても喜んでいただけました。

この記事を書くにあたって、患者様から「東京まで連れて来てくれてありがとう。こんな仕事(民間救急)があるなんて知らなかったけど、私の写真や記事で知ってもらえるなら是非使ってね。見送ってくれた友達も喜んでくれるわ。ぜひ頑張ってね」ととても温かいお言葉をいただきました。
「病気のご家族様を遠くの病院へ、施設へ、我が家へ連れて帰りたい」そんな皆様のお手伝いができる様に、私達民間救急の事を1人でも多くの方に知っていただければと思っております。

【愛する方との時間は残念ながら有限です。限られた時間を大切にする患者様とそのご家族の熱い想いで実現しました。どうか、良い時間を過ごせます様に。】

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