民間救急による一時帰宅・外泊|看護師による訪問付き添いサービス
民間救急と看護師の「訪問付き添い」サービスにて外泊のための一時帰宅。一晩をご家族と看護師で過ごされました。
ご存じですか?
新型コロナウイルスの影響により感染症対策のため、ご入院中の方と、ご家族との面会がかなり制限されています。大切なご家族様の身体の状況を知りたくても知ることが出来ず、面会もできないまま最悪の事態が訪れると、そのまま最後のお別れになってしまう方もおられます。
そんな中、病院とご家族様の想いにより、民間救急で一時帰宅(外泊)を実現させた方のご紹介です。
その方は、誤えんのリスクが高く、医療行為である吸引が必要な方でした。
食事も通常のお食事が摂れません。外出する事になれば看護師が付き添い、吸引が必要となります。身体も全介助が必要なうえに会話も難しい方です。
患者様ご自身も、自宅へ帰りたい、自宅で過ごしたい、という想いが強く、「一晩自宅で滞在したいので当社看護師に一晩の付き添いケアをお願いしたい」とご希望されました。
そこで、まず移送手段は民間救急車両でリクライニング車椅子を使い、上半身を少し起こして移送し、自宅のお部屋へとお連れします。
そこから予め用意しておいたベッドで主にお過ごし頂く。
食事やお飲み物の介助や、当社より持参した吸引機により、適宜吸引、排泄介助とバイタルチェックを定期的に行いました。
患者様に取っては念願の自宅での生活。まずはご家族様に色々としたいことを伝えておいででした。
ご病気の影響により、言葉で周りにうまく伝えることが出来ないのでその事にご自身がイライラしてしまうようで、その都度看護師が間に入ってご要望をお伺いしながら新聞を見たり、食事をとります。
「パンが食べたい、パンが食べたい」と仰いますが、非常に誤えんのリスクがあります。しかしここで、奥様がミキサーで細かくしてくださいました。利用者様的には「これじゃない!」と憤慨する場面もありました。
また、甘酒も飲みたいとのことでしたので奥様がとろみを付けてくださいました。
奥様のご協力もあり、なんとか食事の希望も叶えることが出来ました。
翌朝奥様とのお話で、「お父さんがこれじゃない!って怒ったのは甘酒が、私の手作りじゃないインスタントの市販の甘酒を飲ませたからよ。私の手作りじゃないのがわかったのよ」と、とても嬉しいそうにお話を聞かせてくださいました。奥様は、ご主人のお身体の事を考え、味噌や、お茶など口にするものはほとんど手作りをされているそうです。
久しぶりのおじいちゃんの帰宅に、子供様・お孫様と知人まで駆けつけて楽しい時間を過ごす利用者様。
面会も出来ないこんな時だからこそ嬉しいひととき、マスクと手洗い、消毒を徹底し、感染症対策に皆様にご協力していただきました。当社看護師も一晩お付き添いを無事に行い、翌日の午前中には病院へとお連れすることが出来ました。今回、病院の入退院室のスタッフ様をはじめ、言語聴覚士様や看護師様の強力なサポートで実現することが出来ました。帰ってこられた利用者様・ご家族様に今回の外泊について聞いておいででしたが、とても嬉しそうにご返事をされ、「また家に帰る!」とお話をされていました。
当社、民間救急らかんでは、移送後の看護師付き添いや、在宅医療を受けておられる方で、訪問看護だけでは不安な方へのサポートも行っております。
このような民間救急のご利用も是非、ご相談ください。